精選版 日本国語大辞典 「雨霧」の意味・読み・例文・類語 あま‐ぎり【雨霧】 〘 名詞 〙 小雨のような霧。また、霧のように細かい小雨。霧雨。[初出の実例]「思ひ出づる時は術(すべ)なみ佐保山に立つ雨霧(あまぎり)の消(け)ぬべく思ほゆ」(出典:万葉集(8C後)一二・三〇三六)雨霧の語誌挙例の「万葉集」の歌は朝霧や朝霞の歌とならんで載っている。「雨霧」はその類の呼称。一説に、「万葉‐三二六八」に「あまぎらふ(天霧)」を「雨霧相」と表記した例があるので、「雨霧」も「天霧」の意であったかという。別に「天つ霧」の語もあり、アマギルの名詞形とも解されるからである。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例