雲見村(読み)くもみむら

日本歴史地名大系 「雲見村」の解説

雲見村
くもみむら

[現在地名]松崎町雲見

石部いしぶ村の南西に位置する。湊は北に面し、雲見崎の烏帽子えぼし(一六二メートル)冬季の西からの季節風を防いでいる。明応二年(一四九三)「雲見」の高橋将監が北条早雲の伊豆進攻の際、北条方に降ったとされる(北条五代記)。天文一二年(一五四三)八月二四日の石部大明神(現伊志夫神社)棟札には「仁科庄雲見郷」とある。北条氏所領役帳によると伊豆衆のうちに一〇貫文「雲見 高橋」とみえる。年未詳七月六日付清水康英書状写(高橋文書)には雲見の領主高橋とみえ、高橋丹波守は天正一七年(一五八九)一二月二日北条家から雲見浦に停泊する新造船の諸役を免除された(「北条家朱印状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android