日本歴史地名大系 「雲門寺跡」の解説 雲門寺跡うんもんじあと 富山県:魚津市東山村雲門寺跡[現在地名]魚津市東山松倉(まつくら)城北方の東山(ひがしやま)にあった曹洞宗寺院。「越中志徴」が引く元禄十年諸宗退転寺帳に「新川郡東山村雲門寺は古跡にて、二世三世迄は七堂伽藍に而寺領等も在之、繁昌之由、百年以前松倉之城主椎名右衛門大夫没落之刻、退転、寺地跡則東山之在所に有之、只今百姓田畠に相成候、寺由来等茂紛失相知不申、魚津常泉寺は雲門寺末寺に而有之故、法衣迄常泉寺に伝申候」とある。大永六年(一五二六)以前に開かれ、開山は夫巌智樵とされるが(常泉寺所蔵雲門寺文書)、夫巌が曹洞宗雲門寺開山となる前は東林(とうりん)寺という七〇〇年の歴史をもつ律宗寺院で、大雄亮によって曹洞宗雲門寺と改められたともいわれる(光厳東海和尚録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報