雲鳥の(読み)クモトリノ

デジタル大辞泉 「雲鳥の」の意味・読み・例文・類語

くもとり‐の【雲鳥の】

[枕]雲と鶴とのあや模様の多い意から、綾と同音の「あや」にかかる。
夕暮れは思ひ乱れて―あやに恋しき人の面影」〈風雅・恋三〉

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精選版 日本国語大辞典 「雲鳥の」の意味・読み・例文・類語

くもとり‐の【雲鳥の】

  1. (あや)の模様として、鶴と雲の紋様が多く用いられたところから、「綾(あや)」と同音や、同音を含む「あや(文)」「あやに」などにかかる。
    1. [初出の実例]「くもとりのあやの色をも思ほえず人をあひみで年の経ぬれば」(出典:大和物語(947‐957頃)一五九)

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