電子チケット(読み)デンシチケット

デジタル大辞泉 「電子チケット」の意味・読み・例文・類語

でんし‐チケット【電子チケット】

スマートホンフィーチャーホンタブレットなどに、興行入場券情報を取得するもの。また、そうしたサービス。紙での発券の必要はなく、情報を取得した機種本体がチケットとなる。入場の際は、QRコードバーコードなどを画面に呼び出して提示する。デジタルチケットデジチケ電チケ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「電子チケット」の解説

電子チケット

航空券売買インターネットで行い、紙の航空券をなくすこと。世界の定期航空会社275社、国際線運航会社の98%が参加する国際航空運送協会(IATA)は2004年6月、電子チケットの07年の全面実施を目標に掲げた。米同時多発テロ後の乗客減少で各社は経費削減に苦しんでおり、業界を挙げて進める考えだ。現在、年間3億枚の紙の航空券が発行され、印刷・発送・保管などで1枚当たり計9〜10ドルかかっており、携帯電話やパソコンからインターネットを利用して電子チケットにすることで、年30億ドルのコスト削減ができるという。既に米国では大手を中心に一般化し、日本の大手2社(日本航空、全日空)も自社運航便で導入を始めている。しかし、違う航空会社を乗り継ぐ場合、両社のコンピューターシステムの調整が必要で、07年の全面導入に否定的な声も少なくない。

(平栗大地 朝日新聞記者 / 松村北斗 朝日新聞記者 / 2007年)


電子チケット

インターネットや携帯電話を介して販売されるチケットのこと。特に、最終的にチケットを「紙」として発券せず、ICカードやQRコードによる情報として利用者に手渡し、入り口で処理するシステムを「電子チケットサービス」という。運営側にはチケット発券のコストが削減できること、利用者側にはチケット受け取りが簡便化されるというメリットがある。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「電子チケット」の解説

電子チケット

電子入場券。紙ではなく、電子的な情報をチケットとして扱うしくみ。携帯電話やICカードを利用して、チケットを検索したり予約したり決済したり、入場を確認できるため、チケットの発行業務や入場手続きが迅速化される。NTTコミュニケーションズとチケット販売会社ぴあによる共同出資会社「ぴあデジタルライフライン」が、2003年10月からサービスを開始している。

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