バーコード(読み)ばーこーど(英語表記)barcode

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーコード」の意味・わかりやすい解説

バーコード
ばーこーど
barcode

文字や数字などの情報を、黒い縦の平行線(バー)と白いスペースの組合せで示した記号体系のこと。線の太さや間隔を変えることでデータを表し、さまざまな商品に使用されている。バーコード情報はバーコードリーダーバーコードスキャナーとよばれる専用読取り機で認識し、デジタルデータ化されてコンピュータなどに取り込まれる。キーボードやマウス、手書き入力を省いて、直接的にデータ入力するための認識システムの一つ。

 食品などの一般的な商品に使われている代表的なバーコードに、JIS規格であり日本の国コードが入ったJAN(Japanese Article Number)がある。JANはアメリカで使われるUPC(Universal Product Code)やヨーロッパのEAN(European Article Number)と互換の統一商品コードだが、その他にもITF、CODE39、NW‐7、CODE128などがある。

 当初キャッシュレジスターやコンピュータ端末に直接入力する手間が省けるため、小売業中心に広まり、さらに一般的な商品はもちろんのこと、各種請求書、郵便物宅配便の伝票、図書館の貸し出し用書籍情報、預金通帳銀塩カメラフィルムなど、さまざまに利用されている。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーコード」の意味・わかりやすい解説

バーコード
bar code

さまざまな幅の平行線を組み合わせて数字や文字を表し,コンピュータへデータを入力するために用いられる符号。通常,白地黒色の線で縞模様がつくられており,バーコードリーダなどの光学読み取り装置 (ハンドスキャナ ) をあてると,即座にコンピュータがデータを認識する仕組み。販売元,商品名,価格などさまざまな商品情報を含めることができ,POSシステム (販売時点情報管理システム) を使った入力・管理が手早く正確にできるため,広く普及した。日本には各種あるが,標準使用のJIS規格コードは JAN (Japanese Article Number) で,アメリカ合衆国・カナダの UPC; Universal Product Code,ヨーロッパ諸国の EAN; European Article Numberと互換性をもつ。この機能を拡張させ,より小さい面積に多くの情報を埋め込むことのできる二次元コードが開発され,一般に広まっている。

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