バーコード

デジタル大辞泉 「バーコード」の意味・読み・例文・類語

バー‐コード(bar code)

太さの異なる多数の黒い線(バー)の組み合わせによって、数字などのコードを表示したもの。商品の包装紙などに印刷または貼付ちょうふし、バーコードリーダーで読み取って商品情報を収集するほかスマートホンを利用したコード決済などにも利用される。一次元コード。一次元バーコード。→ポス(POS)二次元コード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「バーコード」の意味・読み・例文・類語

バー‐コード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bar code ) 代金計算と販売状況の把握のため、商品包装紙などに電算機処理できるように商品分類や価格などを太さの異なる多数の棒線からなるマーク(バー)で印刷してあるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「バーコード」の意味・わかりやすい解説

バーコード

商品などについている白と黒のしま模様のコード。線の太さと間隔を変えることにより,データを表す。企業間の物流部門で使用されるバーコードを標準物流シンボル,個々の商品についているものをJANシンボルという。JANシンボルは商品の種類,商品名,価格など,流通業界で必要な管理情報,いわゆるPOS用のコード(JANコード)を表すのに用いられる。専用の光学式読取装置(バーコードリーダー)を用いて情報を読み取る。バーコードリーダーは,バーコードをなぞるペン型,読取部をバーコードに当てるタッチ型,据置き型に大別される。タッチ型はコンビニエンス・ストア等で,また据置き型はスーパーマーケット等のレジカウンターに設置されていることが多い。最近では個人商店向けにパーソナルコンピューターに接続できるバーコードリーダーも販売されている。また,より多くの情報を持ち携帯電話等で読み取れる2次元コードの一種QRコードも近年急速に普及している。
→関連項目キャッシュ・レジスター

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーコード」の意味・わかりやすい解説

バーコード
ばーこーど
barcode

文字や数字などの情報を、黒い縦の平行線(バー)と白いスペースの組合せで示した記号体系のこと。線の太さや間隔を変えることでデータを表し、さまざまな商品に使用されている。バーコード情報はバーコードリーダーやバーコードスキャナーとよばれる専用読取り機で認識し、デジタルデータ化されてコンピュータなどに取り込まれる。キーボードやマウス、手書き入力を省いて、直接的にデータ入力するための認識システムの一つ。

 食品などの一般的な商品に使われている代表的なバーコードに、JIS規格であり日本の国コードが入ったJAN(Japanese Article Number)がある。JANはアメリカで使われるUPC(Universal Product Code)やヨーロッパのEAN(European Article Number)と互換の統一商品コードだが、その他にもITF、CODE39、NW‐7、CODE128などがある。

 当初はキャッシュレジスターやコンピュータ端末に直接入力する手間が省けるため、小売業を中心に広まり、さらに一般的な商品はもちろんのこと、各種請求書、郵便物宅配便の伝票、図書館の貸し出し用書籍情報、預金通帳銀塩カメラフィルムなど、さまざまに利用されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーコード」の意味・わかりやすい解説

バーコード
bar code

さまざまな幅の平行線を組み合わせて数字や文字を表し,コンピュータへデータを入力するために用いられる符号。通常,白地に黒色の線で縞模様がつくられており,バーコードリーダなどの光学読み取り装置 (ハンドスキャナ ) をあてると,即座にコンピュータがデータを認識する仕組み。販売元,商品名,価格などさまざまな商品情報を含めることができ,POSシステム (販売時点情報管理システム) を使った入力・管理が手早く正確にできるため,広く普及した。日本には各種あるが,標準使用のJIS規格コードは JAN (Japanese Article Number) で,アメリカ合衆国・カナダの UPC; Universal Product Code,ヨーロッパ諸国の EAN; European Article Numberと互換性をもつ。この機能を拡張させ,より小さい面積に多くの情報を埋め込むことのできる二次元コードが開発され,一般に広まっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

流通用語辞典 「バーコード」の解説

バーコード【bar code】

商品の価格や規格等をバー(棒線)によってコード化したもの。これを商品の包装や値札などにとりつけ、レザー光線を装備したPOSスキャナーでバーコードを読み取り、コンピュータファイル(価格マスタ)から価格を検索し(PLU:プライス・ルック・アップ)、レシートに印字する。日本の標準はJAN(JapaneseArticle Number)と呼称。JANの標準タイプは2.66?×3.73?の大きさで、13桁のバーによって表現されている。小さな商品のためには縮小タイプもある。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「バーコード」の解説

バーコード

白線と黒線を平行に組み合わせて、データをコード化したもの。主に、POS。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

栄養・生化学辞典 「バーコード」の解説

バーコード

 読取り用のコード.棒のような縞模様で示す.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバーコードの言及

【POS】より

…ハードウェアは,値札→読取装置とキャッシュレジスター兼用のPOSターミナル→店舗内ミニコンピューター→オンラインでつながれた本部のホストコンピューター,という一連の流れによってデータが集計される。値札(タグ)には白黒の縦縞のバー・コードが用いられ,品番コード,メーカー・コード(仕入先コード),プライス・コードなどの情報が組み込まれている。バー・コードは全国的に統一化が進められており,POSターミナル読取用の値札付作業を商品のメーカーや問屋の段階で行うソースマーキングが普及している。…

※「バーコード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android