…電子顕微鏡でのコントラストは散乱コントラストが支配的であり,一方,光学顕微鏡では吸収コントラストが主である。電子顕微鏡では,電子の散乱能を増すため,コントラストの弱い試料に対しては,重元素(ウラン,鉛,オスミウムなど)で染色することがあり,これを〈電子染色〉という。最終的には電子線を直接肉眼で見ることはできないので,蛍光塗料をぬった蛍光板上に電子を照射し間接的に像を観察することになる。…
※「電子染色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」