化学辞典 第2版 「電子相関」の解説
電子相関
デンシソウカン
electron correlation
原子や分子の理論的取り扱いの出発点は各電子ごとの一体近似なので,複数の電子を同時に理論的に取り扱うためには,電子間の相互作用を直接取り入れなくてはならない.その取り扱いの結果を電子相関とよび,いろいろな場面で使われている.ヘリウム原子での電子相関から生じる相関エネルギーからはじまって,磁気緩和のスピン-スピン相互作用も電子相関の例である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報