電気ブラシ(読み)でんきぶらし(その他表記)electric brush

日本大百科全書(ニッポニカ) 「電気ブラシ」の意味・わかりやすい解説

電気ブラシ
でんきぶらし
electric brush

直流機や交流整流子機(ユニバーサルモーター)、および交流機のうち整流子やスリップリング(導体回転リング)とあわせて、回転子と固定子を電気的に接続するために用いる部品ブラシは固定子側に配置され、回転しない部品である。黒鉛などの炭素質が使われる。直流機のブラシは火花を発生しない良好な整流を行うために重要な役割を果たしており、このために電気抵抗および整流子面との接触抵抗がやや高い電気黒鉛質のカーボンブラシが用いられる。

 電気ブラシはブラシ保持器によって固定され、つねに回転する整流子やスリップリングに押し付けられてすり接触している。そのため、摩耗がおこり、定期的な点検を要し、また摩耗の著しいものは交換を要する。このことから、電気ブラシを用いないブラシレスモーターやブラシなし発電機が開発され、多くの用途でブラシレス化されている。

[磯部直吉・森本雅之]

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