化学辞典 第2版 「電気透析法」の解説
電気透析法
デンキトウセキホウ
electrodialysis process
陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に並べて直流電流を流し,陽イオンと陰イオンの選択的な透過を加速させる方法.両端の電極に直流電圧をかけると脱塩液と濃縮液とが交互に生成し,塩分の除去,濃縮が行われる.所要電気量は溶存塩分濃度に比例して増大するので,塩分の少ない水の脱塩に適している.海水からの食塩の濃縮工程,純水製造の前処理,放射性廃液の処理,さらに乳製品製造時の牛乳ホエー(乳清)処理などに用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報