電熱材料(読み)でんねつざいりょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「電熱材料」の意味・わかりやすい解説

電熱材料
でんねつざいりょう

ジュール熱を利用するための抵抗材料をいう。ジュール熱とは、導体電流を通すと、電流の二乗と抵抗の積に比例して発生する熱のことである。したがって電熱材料としては、適当な電気抵抗をもち、高温まで酸化されにくく、加工が容易で、高温でも十分に強く、熱膨張係数および電気抵抗の温度係数が小さいことなどが望ましい。なお、金属発熱体(合金、特殊金属など)は線または帯状に加工して用いられるが、非金属系はセラミックが多く、加工が容易でないため、棒または管状体で用いられる。

[長沼義裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android