霜柱草(読み)しもばしらそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「霜柱草」の意味・わかりやすい解説

霜柱草
しもばしらそう

シモバシラなどシソ科植物では、初冬の冷え込みの厳しい朝などに、茎の道管を通じて土中水分が輸送され、表皮を押し広げるようにして外側へ向かって霜柱状の氷結がみられる。その氷結の形から霜柱草の呼び名がある。氷結は株元から茎に沿って地上60センチメートルに及ぶこともあり、みごとに発達した霜柱は横に10センチメートルほどにも伸びる。

小林禎作・前野紀一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android