霞形(読み)かすみがた

精選版 日本国語大辞典 「霞形」の意味・読み・例文・類語

かすみ‐がた【霞形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平行した横の線、またはそれに類するもので、霞のたなびいている様子を表わした模様詩歌を書写する料紙などによく用いられる。霞流し。
  3. 庭園の池の中につくる島の形の名。小砂利を層に積んで、霞のたなびくさまに見えるようにしたもの。
    1. [初出の実例]「霞形は池のおもてを見渡せば、あさみどりの空に霞の立渡れるがごとく、ふたかさね三かさねにもいれちがへて、ほそぼそとここかしこたぎれ渡り見ゆべきなり。これもいしもなく、うゑきもなき白洲なるべし」(出典:作庭記(1040頃か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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