霧り隠る(読み)きりごもる

精選版 日本国語大辞典 「霧り隠る」の意味・読み・例文・類語

きり‐ごも・る【霧隠】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 霧の中に隠れている。霧の中にこもる。
    1. [初出の実例]「この頃の秋の朝明(あさけ)霧隠(きりごもり)妻呼ぶ鹿の声のさやけさ」(出典万葉集(8C後)一〇・二一四一)

霧り隠るの補助注記

万葉例は「きりがくり」と訓む説もある。


きり‐がく・る【霧隠】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 霧で姿が隠れる。
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「涙にも色こそ見えねはつかりの伊駒の山はきりかくれつつ〈藤原康光〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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