靄然・藹然(読み)あいぜん

精選版 日本国語大辞典 「靄然・藹然」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぜん【靄然・藹然】

〘形動タリ〙 (「靄」は、もややたちこめる雲気。「藹」は、草木の穏やかに茂ること。相通じて和気の満ちたさまをいう) 春の気のやわらいで、穏やかなさま。様子がやわらいで、穏やかなさま。気持ち、表情などが、穏やかになごんでいるさま。靄靄(あいあい)藹藹(あいあい)
※懶室漫稿(1413頃)七「通身慈悲仁譲。満面和気藹然。唯有一真実耳」
※月曜講演(1898)〈内村鑑三〉一「彼の家庭は厳冬風寒く、和気靄然たる温情の流露すること少く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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