デジタル大辞泉 「和気」の意味・読み・例文・類語
わ‐き【和気】
2 なごやかな気分。「
岡山県南東部,和気郡の町。2006年3月佐伯(さえき)町と旧和気町が合体して成立した。人口1万5362(2010)。
和気町西部の旧町。和気郡所属。人口3931(2005)。吉井川中流域に位置する。小盆地に開ける中心集落の佐伯は近世岡山藩の家老土倉氏の封地で,その陣屋が置かれ,吉井川水運の河港としても栄えた。河瀬付近の峡谷は高瀬舟航行の難所で,一文字と称する石堤が舟航安全のため築かれていた。米作主体の農業が主産業で,マツタケ,カンピョウ,コンニャクの特産がある。かつては製鉄が盛んで,町内各所にたたらの跡が残る。国道374号線が通じる。
和気町東部の旧町。和気郡所属。人口1万2249(2005)。中心集落の和気は,吉備高原を南流する吉井川と西流する金剛川が合流する付近に位置し,吉井川舟運の河港として,また山陽道の通過する渡河集落として栄え,金剛川対岸の尺所(しやくそ)(旧,本荘村)と双子町をなしていた。1891年金剛川沿いに山陽本線が開通して駅が本荘村に設けられたため,駅前集落が発達し,双子町はしだいに接続していった。JR山陽本線,国道374号線が通り,山陽自動車道のインターチェンジがある。旧和気郡の行政・交通・教育の中心で,岡山市のベッドタウン化も進んでいる。また全国的規模をもつ牛市が開かれ,こいのぼりの特産もある。大田原はかつて和傘用和紙(日笠紙)の産地であった。和気清麻呂ゆかりの地で,清麻呂や姉の和気広虫などをまつる和気神社がある。
執筆者:上田 雅子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
岡山県南東部、和気郡の町。1901年(明治34)町制施行。1953年(昭和28)和気郡日笠(ひかさ)、藤野の2村と、本荘(ほんじょう)町、赤磐(あかいわ)郡石生(いわぶ)村と合併。2006年(平成18)和気郡佐伯(さえき)町と合併。吉井川の湾曲部に金剛(こんごう)川が合流する谷底平野が中心で、ほかは吉備(きび)高原南縁の丘陵性山地が多い。JR山陽本線、国道374号が通じる交通の要地で、山陽自動車道和気インターチェンジ、美作(みまさか)岡山道路佐伯インターチェンジも設置されている。古代の山陽道は、金剛川北岸から現在の中心集落和気で吉井川を渡っていたが、のち南方の備前(びぜん)市側に移された。『和名抄(わみょうしょう)』の藤野郷、新田(にふた)郷などの地で、藤野には和気清麻呂(わけのきよまろ)を祀(まつ)る和気神社、和気清麻呂公碑、和気郡家跡がある。和気は近世在町(ざいまち)として商業が発達し、高瀬舟舟運の河港、片上往来の宿としても繁栄した。天神山(409メートル)の山頂には、備前、美作を支配した戦国大名の浦上宗景(うらがみむねかげ)(生没年不詳)の居城であった天神山城跡(県指定史跡)がある。ほかに旧大國(おおくに)家住宅(国指定重要文化財)、全国から約100種の著名なフジを集めた藤公園、岡山県自然保護センターなどがある。中央公民館は斬新(ざんしん)なデザインで海外にも紹介された。面積は144.21平方キロメートル、人口1万3623(2020)。
[由比浜省吾]
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