青切(読み)あおきり

精選版 日本国語大辞典 「青切」の意味・読み・例文・類語

あお‐きり あを‥【青切】

〘名〙
筒茶碗の口に引いた青い筋。また、そのような茶碗
洒落本・真女意題(1781)「片々にはしゅんけいぬりの丸ぼんに青きりのちゃわん」
※洒落本・金枕遊女相談(1772‐81頃)「なにやら気のもめることありて、あをきりのぐいのみ」

あおっ‐きり あをっ‥【青切】

〘名〙 (「あおきり(青切)」の変化した語) 酒をなみなみとつぐこと。また、それを、あおるように威勢よく飲むこと。
※洒落本・仕懸文庫(1791)四「ゑんきなをしにあをっきりをついでくんなせへし」
人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「側にありあふ湯呑にて手酌のぐいのみあをっきり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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