青城跡(読み)あおじようあと

日本歴史地名大系 「青城跡」の解説

青城跡
あおじようあと

[現在地名]高浜町青

青の南端日置大成寺ひきだいじようじ裏山の主嶺より北へ張出す枝峰山頂(二五三メートル)に主郭を配し、それより北へ張出した山頂(一三六メートル)に下城がある。「若狭郡県志」に「青太郎城址」として「伝言昔青太郎云者拠之、而領青郷故土人称青殿矣」とあり、青氏の城跡と伝える。

青氏は、建久七年(一一九六)六月日付の若狭国御家人注進案(東寺百合文書)に「青六郎兼長・同七郎兼綱・同九郎盛時」の名がみえる青郷の豪族である。文永二年(一二六五)の若狭国惣田数帳写に青郷の地頭として「青七郎」、また重国名領主として「青左衛門尉跡同源次」とみえ、有力豪族として在地で勢力を伸長していたものと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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