青差し(読み)あおざし

精選版 日本国語大辞典 「青差し」の意味・読み・例文・類語

あお‐ざしあを‥【青差・青緡】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あおさし」とも ) 紺色に染めた麻縄の銭さし。また、それに通した銭。普通の銭ざしはわら縄であるが、江戸時代公儀からの賞賜の場合に、特に用いられたもの。
    1. [初出の実例]「さてはあをざしによからふ」(出典:咄本・戯言養気集(1615‐24頃)上)
    2. 「あをざし〈略〉俗に銭繦を青く染たるを礼とす よて青ざしといひて銭の事になれる也」(出典:和訓栞(1777‐1862))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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