青臭(読み)あおくさい

精選版 日本国語大辞典 「青臭」の意味・読み・例文・類語

あお‐くさ・い あを‥【青臭】

〘形口〙 あをくさ・し 〘形ク〙
青草のような匂いがする。なまなましい、いやな匂いにいう。
御伽草子酒茶論(古典文庫所収)(室町末)「いかに色めきあへる茶なりとも、酒をきらふものならば、あをくさし、水くさしなんどといわれん事、目のまへなれども」
坑夫(1908)〈夏目漱石〉「親指の爪で圧し潰したら、云ふに云はれぬ青臭い虫であった」
② 未熟である。経験が足りない。
洒落本・禁現大福帳(1755)一「新ござは青嗅(アヲクサ)きなどとは罪(ばち)の当ることぞや」
あおくさ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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