青麻神社(読み)あおそじんじや

日本歴史地名大系 「青麻神社」の解説

青麻神社
あおそじんじや

[現在地名]仙台市岩切 青麻沢

岩切いわきりの最北端の山中谷間の青麻沢あおそざわ鎮座。東は宮城郡利府りふ町、北は黒川郡富谷とみや町との両境に近く、地名は麻が植えられていたことに由来するという(封内風土記)祭神天照大神・天之御中主神・月読神などで、例祭は五月一日より同三日にわたる。旧郷社。元禄一一年(一六九八)の火災で記録を焼失したが、社伝によれば、仁寿二年(八五二)都人穂積保昌が当地に来て、麻を植えることを教え、日・月・星の三光神を岩室の中に奉祀し、青麻岩戸三光宮と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の青麻神社の言及

【常陸坊海尊】より

…若狭の八百比丘尼(はつぴやくびくに∥やおびくに)が人魚の肉を食して不老長寿を得たとする伝説と一脈通じるところがある。伝説としては,茨城県稲敷郡桜川村阿波(あば)の大杉神社や宮城県塩釜市岩切の青麻(あおそ)神社に伝わるものが有名だが,青森,岩手,宮城,山形などの各県を中心に,東日本一帯にかなり広く分布している。【山本 吉左右】。…

※「青麻神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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