非天(読み)ひてん

精選版 日本国語大辞典 「非天」の意味・読み・例文・類語

ひ‐てん【非天】

  1. [ 1 ] ( [梵語] asura意訳 ) 仏語阿修羅のこと。〔玄応音義‐三〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 天でないもの。
    1. [初出の実例]「仏は非天非人と」(出典:貞享版沙石集(1283)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の非天の言及

【阿修羅】より

…アーリヤ人のインド・イラン共通の時代にはアスラとデーバdevaはともに神を意味したが,彼らが分かれて定住してからは,インドではアスラが悪神を,デーバが善神を意味するようになり,イランではアスラはゾロアスター教の主神アフラ・マズダとなった。インドではaを否定辞とみなし,〈非天〉〈非酒〉などの語源解釈をおこなった。神devaと阿修羅の闘争はインド文学のよきテーマとなった。…

【八部衆】より

…(5)阿修羅(アスラasura) 天に敵対するとされる乱暴な神。非天と訳されることもある。(6)迦楼羅(ガルダgaruḍa) 鷲が神格化されたもの。…

※「非天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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