鞍作村(読み)くらつくりむら

日本歴史地名大系 「鞍作村」の解説

鞍作村
くらつくりむら

[現在地名]平野区加美かみ〈鞍作一丁目・きた八―九丁目・正覚寺しようがくじ三丁目・ひがし一―七丁目・みなみ一丁目・同三丁目〉など

河内国渋川郡に属する。正覚寺村の東に位置し、村の南部を八尾やお街道が通る。また、中央部を南北に水路が走り、その南端新家しんけ村との境をなす。「四天王寺御手印縁起」に、物部守屋滅亡後没収して四天王寺(現天王寺区)領とした所領の一所として「鞍作」がみえ、「鞍作地肆仟陸佰玖拾弐代」が渋川郡三条「利苅とかり里」「宮田ノ里」、四条「双六すくろくノ里」「長瀬ノ里」にあった。古代当地には鞍作氏三代、すなわち司馬達等、その子善信尼および多須那、多須那の子止利が住んでいたといわれる。止利は飛鳥時代の仏師として著名

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android