鞫ます(読み)きたます

精選版 日本国語大辞典 「鞫ます」の意味・読み・例文・類語

きたま‐・す【鞫す】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「きたむ(鞫)」に上代尊敬助動詞「す」の付いたもの ) 罰する、懲らすの尊敬語
    1. [初出の実例]「常世(とこよ)の神を 打ち岐多麻須(キタマス)も」(出典日本書紀(720)皇極三年七月・歌謡)

鞫ますの補助注記

「きたむ」は、現存する例で見るかぎり下二段活用であるが、これと同源の語と思われる「きたう(鍛)」が古くは四段活用であったことと考え合わせると、「きたむ」にも古く四段活用のものがあり、それに「す」の付いたものが「きたます」であろうと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android