音に立つ(読み)ネニタツ

デジタル大辞泉 「音に立つ」の意味・読み・例文・類語

・つ

声を立てる。また、声を出して泣く。
「あしびきの山ほととぎす今日とてやあやめの草の―・てて鳴く」〈拾遺・夏〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「音に立つ」の意味・読み・例文・類語

おと【音】 に 立(た)

  1. 評判になる。うわさになる。
    1. [初出の実例]「高山の石本たきちゆく水の音爾者不(おとニはたてじ)恋ひて死ぬとも」(出典万葉集(8C後)一一・二七一八)

ね【音】 に 立(た)

  1. 声をたてる。声をあげる。また、声に出して泣く。
    1. [初出の実例]「ねにたてて鳴かぬ日はなし鶯の昔の春を思ひやりつつ〈大輔〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)哀傷・一四〇七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android