音別村(読み)おんべつむら

日本歴史地名大系 「音別村」の解説

音別村
おんべつむら

大正一一年(一九二二)から昭和三三年(一九五八)まで存続した白糠しらぬか郡の自治体。大正一一年四月二級町村尺別しやくべつ村が改称して成立した二級町村。同年の戸口は一千四六戸・五千九二六人(音別町史)。尺別炭礦の出炭量は昭和二年には七万二〇〇〇余トンであったが、昭和恐慌下の翌三年同炭礦は三菱鉱業株式会社に買収され、子会社の雄別炭礦鉄道株式会社尺別礦業所となる。同一〇年の出炭量は八万七〇〇〇余トン。同一一年一〇月同社は大和鉱業株式会社の浦幌うらほろ炭礦(現浦幌町)を買収、同炭礦から坑道輸送で尺別礦業所選炭場へ送られた分を含めて出炭量は一二万三〇〇〇余トンとなる。これ以降出炭量は急増し、同一五年には四〇万七〇〇〇トンと第二次世界大戦前の最多出炭量をみた(北海道の石炭)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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