項間交差(読み)コウカンコウサ

化学辞典 第2版 「項間交差」の解説

項間交差
コウカンコウサ
intersystem crossing

スピン多重度の異なる系の間での無放射遷移.系間交差ともいう.一般に,原子や分子の基底状態は一重項状態なので,光の吸収によって生じる励起状態も一重項状態である.第一励起三重項状態は第一励起一重項状態の下にあり,基底状態からの光学的な遷移は,一般には許容されていない.この励起一重項状態から励起三重項状態への遷移は,しばしばスピン軌道相互作用や重原子効果によって無放射的に起こる.これが項間交差である.水銀光増感反応やベンゼン光増感反応などは,この遷移の結果として起こる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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