化学辞典 第2版 「無放射遷移」の解説 無放射遷移ムホウシャセンイnonradiative transition, radiationless transition 量子力学的体系における定常状態間の遷移で,光子の放出・吸収を伴わないものの総称.分子や結晶内の電子準位については,主として分子振動や格子振動との相互作用を介して遷移が起こる.分子の前期解離や蛍光の消光現象のほか,結晶内の電子と正孔の再結合過程や,π電子系の内部転換や項間交差過程として観察され,一般に励起状態の脱活過程の研究で扱われる. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by