頚木(読み)くびき

精選版 日本国語大辞典 「頚木」の意味・読み・例文・類語

くび‐き【首木・頸木・軛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 車の轅(ながえ)先端につけた横木。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「牛の(むながい)切られて、首木(クビキ)も折れ、牛童共も散々に成行き」(出典太平記(14C後)二三)
  3. ( 「くびきする」の形で ) 互いに張り合って勝負すること。くびきを争うこと。
    1. [初出の実例]「五句付点取等にくびきするもの、予が俳友三、四人ならではなし」(出典:俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論)
  4. ( 比喩的に用いて ) 束縛されているもの。
    1. [初出の実例]「先年南北の戦は、黒人の軛をとくの論より、もつれて大戦争となり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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