頤の雫(読み)オトガイノシズク

デジタル大辞泉 「頤の雫」の意味・読み・例文・類語

おとがい‐の‐しずく〔おとがひ‐しづく〕【×頤の×雫】

《下あごについたしずくを飲むことはできないところから》手近にありながら、自分の思うようにならないことのたとえ。
「見るもの食はうあだ思ひ、これ―なり」〈浄・袂の白絞

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精選版 日本国語大辞典 「頤の雫」の意味・読み・例文・類語

おとがい【頤】 の 雫(しずく)

  1. ( 下あごについたしずくは、すぐ近くにあるにもかかわらず、口には入らないところから ) 手近にはあっても、それが自分の思うとおりにはならないことのたとえ。あごのしずく。
    1. [初出の実例]「はや奥様が有るからは、おとがひの雫、かなはぬ浮世」(出典:浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)一)

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