頤の雫(読み)オトガイノシズク

デジタル大辞泉 「頤の雫」の意味・読み・例文・類語

おとがい‐の‐しずく〔おとがひ‐しづく〕【×頤の×雫】

《下あごについたしずくを飲むことはできないところから》手近にありながら、自分の思うようにならないことのたとえ。
「見るもの食はうあだ思ひ、これ―なり」〈浄・袂の白絞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頤の雫」の意味・読み・例文・類語

おとがい【頤】 の 雫(しずく)

(下あごについたしずくは、すぐ近くにあるにもかかわらず、口には入らないところから) 手近にはあっても、それが自分の思うとおりにはならないことのたとえ。あごのしずく。
浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)一「はや奥様が有るからは、おとがひの雫、かなはぬ浮世

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android