頰歪む(読み)ホオユガム

デジタル大辞泉 「頰歪む」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ゆが・む〔ほほ‐〕【頰×歪む】

[動マ四]話が事実と異なって伝わる。
「つきづきしくまねびなすには、―・む事もあめればこそ」〈朝顔
[動マ下二]事実をたがえる。
「朝顔奉り給ひし歌などを、少し―・めて語るも聞こゆ」〈帚木

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精選版 日本国語大辞典 「頰歪む」の意味・読み・例文・類語

ほお‐ゆが・むほほ‥【頬歪】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 事実が誤って伝わる。実際とは違ったさまに言う。
    1. [初出の実例]「そのをりは罪なきことも、つきづきしくまねびなすには、ほほゆがむ事もあめればこそ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)朝顔)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 事実を違えて言う。誤ったことをまぜて伝える。
    1. [初出の実例]「朝顔たてまつり給ひし歌などを、少しほをゆがめて語るも聞ゆ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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