頭を傾く(読み)こうべをかたぶく

精選版 日本国語大辞典 「頭を傾く」の意味・読み・例文・類語

こうべ【頭】 を 傾(かたぶ・かたむ)

  1. 頭を前にさげる。考えこんだり、思案したりするさまにいう。〔白居易‐早行林下詩〕
  2. 頭を前に垂れる。神仏を拝むさまにいう。転じて、深く信仰するさまや心から感謝するさまにもいう。
    1. [初出の実例]「大王首を(かたぶ)けて羅漢を礼拝して」(出典今昔物語集(1120頃か)四)
  3. 頭を横にかしげる。疑問に思ったり、信用できない気持を表わすさまにいう。
    1. [初出の実例]「方々のおどろきも嘆きももっともぢゃ。われ等も一応は頭(カウベ)をかたむけたが」(出典:佐々木高綱(1913)〈岡本綺堂〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 方方・旁

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android