頭部波(読み)とうぶは(その他表記)bow wave

翻訳|bow wave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「頭部波」の意味・わかりやすい解説

頭部波
とうぶは
bow wave

物体が気体中を運動するとき,その速さが音速より大きければ,物体の先端から後方に向って衝撃波が出る。これを頭部波という。弾丸が通過するときに聞える弾頭音は頭部波によるものである。弾丸が近づくと,まず衝撃波が耳に達して特有の弾頭音を聞き,それから遅れて砲の発射音を聞くことになる。運動する物体が次々に出す波は波源頂点とする円錐形になる。円錐の半頂角をマッハ角という。弾丸の速度が大きくなるほど,円錐は細くとがってくる。光についても同様な現象がみられる。 (→チェレンコフ放射 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む