ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「頭部波」の意味・わかりやすい解説 頭部波とうぶはbow wave 物体が気体中を運動するとき,その速さが音速より大きければ,物体の先端から後方に向って衝撃波が出る。これを頭部波という。弾丸が通過するときに聞える弾頭音は頭部波によるものである。弾丸が近づくと,まず衝撃波が耳に達して特有の弾頭音を聞き,それから遅れて砲の発射音を聞くことになる。運動する物体が次々に出す波は波源を頂点とする円錐形になる。円錐の半頂角をマッハ角という。弾丸の速度が大きくなるほど,円錐は細くとがってくる。光についても同様な現象がみられる。 (→チェレンコフ放射 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by