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音速 おんそくsound velocity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

音速
おんそく
sound velocity

音波が疎密波として媒質中を伝わる速さ。一般に,媒質の体積弾性率 k ,静止状態での密度 ρ を用いて,流体中の縦波の速さは で与えられる。 t ℃の空気中での速さは (331.5+0.61t)m/s であるが,0℃の水中では 1500m/s ,室温の鉄,ガラス中では約 5000m/s である。

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デジタル大辞泉の解説

おん‐そく【音速】

音波の速さ。空気中を伝わる速さは、セ氏零度で毎秒約331.5メートル、1度温度が上昇するごとに0.6メートルずつ増し、水中では毎秒約1500メートル。

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世界大百科事典 第2版の解説

おんそく【音速 sound speed】

音が媒質中を伝搬する速度。微小振幅の音波については,媒質の種類にはよらず,媒質の密度をρ0,その体積弾性率をκとして,音速はで与えられる。これはI.ニュートンが理論的に求めたもので,彼は気体について等温変化を仮定し,κ=P0(P0気体の静圧)とした。これから求められる空気中の音速は280m/s(0℃)となる。この値は1738年にアカデミー・デ・シアンスが行った音速の本格的な実測の結果333.2m/s(0℃)よりもかなり小さい。

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大辞林 第三版の解説

おんそく【音速】

音波が媒質を伝わる速さ。空気中の音速は摂氏0度・一気圧の時、毎秒331.5メートル で、摂氏1度上がるごとに毎秒0.6メートル ずつ増す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

音速
おんそく

音波が媒質中を伝わる速度。流体中の音波はすべて縦波であるが、その速度cは、流体の体積弾性率をκ(カッパ)、密度をρ(ロー)とするとc(κ/ρ)で与えられる。気体の場合では、理想気体の状態方程式に従うとすると、c(RTγ/M)で与えられる。Rは気体定数、Mは分子量、Tは気体の絶対温度、γは定圧比熱と定積比熱の比である。したがってcに比例し、圧力にはよらない。温度t℃のときの空気中の音速は
  c=331.5+0.6t(m/sec)
となる。すなわち、0℃のとき毎秒331.5メートルで、温度が1℃上がると音速は毎秒0.6メートル速くなる。
 液体の場合は、ほとんどの液体で音速は毎秒1000メートルから1500メートルであり、1℃上昇するに従い毎秒2~5メートル減少する。水中の音速は、温度とともに増加し、74℃で極大になる。これは水素結合がもたらす水の多くの異常物性の一つである。固体の場合には、空気中の場合のような縦波のほかに、二つの横波が存在する。固体中の音速は、結晶の状態、結晶軸の方向に依存する。ゴムなどでは、混合物の割合による振動数に依存する。一般に固体中では、温度が上がると音速は小さくなる。[奥田雄一]

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世界大百科事典内の音速の言及

【音】より


[音の伝搬]
 空気中に発生した音は,一定の速度で伝搬する。静止した空気中での音速c(m/s)は温度に関係し,t℃のときc=331.5+0.6tで与えられる。ふつうには15℃のときの値,c=340m/sが使われることが多い(音速)。…

※「音速」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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