精選版 日本国語大辞典 「頼無・便無」の意味・読み・例文・類語
たより‐な・い【頼無・便無】
〘形口〙 たよりな・し 〘形ク〙
① たよりとして身をまかすことのできるものがない。たのみにするところがない。よるべきものがない。孤立して心細い状態である。
※太平記(14C後)八「返さんとするも叶はず、防がんとするも便(タヨ)りなし」
※米沢本沙石集(1283)一〇末「尋常の人にて御坐すとみまいらすれば、器物なんど便(タヨリ)(〈注〉ビン)なうて」
たよりな‐げ
〘形動〙
たよりな‐さ
〘名〙
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