手応え(読み)テゴタエ

デジタル大辞泉 「手応え」の意味・読み・例文・類語

て‐ごたえ〔‐ごたへ〕【手応え/手答え】

打ったり突いたりしたときなどに手にかえってくる感じ。「打った瞬間ホームランの―があった」「確かな―」
こちらの働きかけに対する好ましい、あるいは確かな反応。「注意してもさっぱり―がない」
[類語]歯応え影響刺激煽り作用響く差し響く跳ね返る祟る災いする反響反映反応反動反作用波紋余波皺寄せとばっちり巻き添えそばづえ物議を醸すインパクトリアクションレスポンスフィードバック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手応え」の意味・読み・例文・類語

て‐ごたえ‥ごたへ【手応・手答】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ものを打ったり突いたり切ったりした時などに、手にかえってくる感覚
    1. [初出の実例]「矢とってつがひ、〈略〉よぴいてひゃうどいる。手ごたへしてはたとあたる」(出典:平家物語(13C前)四)
    2. 「鏑紫宸殿の上を鳴り響かし、雲の間に手答(てコタヘ)して」(出典太平記(14C後)一二)
  3. 武力で応酬すること。反抗すること。
    1. [初出の実例]「押寄押寄攻ければ手答へするもの一人もなし」(出典:浅井三代記(1689)五)
  4. 反応。はりあい。
    1. [初出の実例]「お重と喧嘩をするたびに向ふが泣いて呉れないと手応(テゴタヘ)がない様で、何だか物足らなかった」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉帰ってから)

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