額黄(読み)がくこう(くわう)

普及版 字通 「額黄」の読み・字形・画数・意味

【額黄】がくこう(くわう)

ひたいに黄粉山形にぬる化粧法。六朝期の婦女風習額山。梁・簡文帝〔戯れに麗人に贈る〕詩 同(とも)に安んず、鬟裏の撥(はつ)(髪へら) 異(こと)に作(な)す、額

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の額黄の言及

【化粧】より

…また長沙馬王堆一号漢墓出土の奩(れん)に収められた櫛,笄(こうがい),白粉筥,口脂筥などに2世紀ごろの中国の化粧の発達を知ることができる。黛でまゆを描くことは前漢から記録にあるが,後漢に入るとまゆを青黛(せいたい)で青く描くようになり,さらに額の生えぎわに黄粉を塗る〈額黄(がくおう)〉,眉間に赤く丸を描く〈的(てき)〉,唇は〈朱脣〉や〈黒脣〉が行われていた。これらはインドから伝わった仏教の影響で,仏粧(ぶつしよう)とよばれていたが,多彩な色づかいは五行思想が加味されたものといわれている。…

※「額黄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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