顔立(読み)かおだて

精選版 日本国語大辞典 「顔立」の意味・読み・例文・類語

かお‐だてかほ‥【顔立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 体面を重んじて人と争うこと。体面を保つこと。
    1. [初出の実例]「今度から顔だてをすると、遠慮なふ剥(む)くぞよ」(出典歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)一)
  3. かおだち(顔立)
    1. [初出の実例]「身をいたづらになしはてけん、さこそはすたれけんかほたては、かなしく侍けめ」(出典:閑居友(1222頃)下)

かお‐だちかほ‥【顔立】

  1. 〘 名詞 〙 生まれつきの顔のさま。また、単に、顔つき。目鼻だち。容貌。かおだて。
    1. [初出の実例]「かほだち見事なり」(出典:評判記・剥野老(1662)山中山三郎)
    2. 「かほだちきっとして、すっかりとしたるしろもの」(出典:洒落本・色講釈(1801))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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