普及版 字通 「顱」の読み・字形・画数・意味
顱
25画
[字訓] どくろ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は盧(ろ)。〔説文〕九上に「顱(たくろ)、首の骨なり」とあり、前条に「は顱なり」とみえる。〔史記、春申君伝〕に「頭顱(とうろ)僵仆(きやうふ)して、に相ひむ」と、戦場の悲惨をしるしている。古く断首祭梟(さいきよう)(首祭)の俗があり、殷墓には頭顱十個を一坑に入れ、数十坑にも及ぶものがある。
[訓義]
1. どくろ、頭の骨。
2. 脳蓋、額骨。
3. 字はまた盧に作る。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕顱 加之良乃加波良(かしらのかはら)〔名義抄〕顱 頭なり。ヒタヒ・カシラノカハラ
[語系]
顱la、髏loは声義く、頭骨を顱といい、また髑髏(どくろ)という。その色を以ていうときは白といい、白はその象形字。顱はその形、髏(ろ)はおそらく婁空(すきまの多いもの)の意であろう。
[熟語]
顱骨▶
[下接語]
円顱・解顱・顱・提顱・的顱・当顱・頭顱・豊顱・隆顱
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報