風屋村(読み)かぜやむら

日本歴史地名大系 「風屋村」の解説

風屋村
かぜやむら

[現在地名]十津川村大字風屋

十津川本流とたき川との合流地付近に立地。寛永郷帳に「かちや村」と記し、元禄郷帳は「カヂヤ」と訓ずる。村内の古い通称花園はなぞのは、正平三年(一三四八)の後村上天皇綸旨(十津川宝蔵文書)みえる「花園上庄」による。これは明治二二年(一八八九)成立の十津川花園村の起りでもある。

十津川郷のうち。天正一五年(一五八七)一〇月一〇日の「和州十津川かちや村」とする検地帳(風屋区有文書)には村高二一・四八石、「いやしき」二二筆、「いやしき」「いはた」「いまかいと」に二町九反の畑地がみえ、大豆の生産がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android