風島津(読み)かぜしまづ

日本歴史地名大系 「風島津」の解説

風島津
かぜしまづ

中世の史料にみえる高来たかく郡内の地名港津伊佐早いさはや庄のうちで、近世うら村域とする説もあるが、つまびらかではない。正平二五年(一三七〇)二月九日の大江むねなか売券案(深堀文書)に「いさはやのしやうかせしま」とみえ、当所の浮得分を五貫文で高浜殿に売っている。応永三年(一三九六)深堀時清は「かせしま」の関米について高浜殿が知行していた関米半分を時清に譲ってくれたので、自分が一円知行する際には高浜殿に関米の三分一を去渡すことを約束している(同年九月一六日「深堀時清契約状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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