飛燕の曲(読み)ヒエンノキョク

デジタル大辞泉 「飛燕の曲」の意味・読み・例文・類語

ひえんのきょく【飛燕の曲】

箏曲そうきょく。組歌。宝暦(1751~1764)ごろ、安村検校が作曲。李白の詩「清平調」の邦訳を歌詞とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の飛燕の曲の言及

【秋風の曲】より

…歌詞は,白楽天(白居易)の《長恨歌》の翻案に,謡曲《皇帝》などに引用される〈楊貴妃伝〉を加えたもので,玄宗に召された楊貴妃の喜びと,安禄山の乱で都を追われ殺害されたこと,そして妃亡き後の玄宗の悲嘆を,2歌ずつ,序破急にまとめている。素材や構成面では安村検校の《飛燕(ひえん)の曲》を意識し,調弦の変化や旋律面では,三橋検校の《宮の鶯》の影響を受けている。調弦は,秋風調子と呼ばれ,第四弦から,都節音階の上行形になる。…

※「飛燕の曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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