かい‐だん クヮイ‥【怪談】
[1] 〘名〙 不思議な話。あやしい話。
気味が悪く、恐ろしい話。特に、
化け物、
幽霊などの話。
※談義本・豊年珍話(1760)序「怪談(クヮイダン)に御新造耳を閉(ふさげ)ば」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「怪談」の意味・読み・例文・類語
かい‐だん〔クワイ‐〕【怪談】
1 化け物・幽霊などの出てくる気味の悪い話。
2 真相がさだかでなく、納得のいかない出来事。
[補説]作品名別項。→怪談
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かいだん【怪談】
超自然,超現実的で,聞く人に恐怖を起こさせる物語。広義には,世界各地に共通して存在し,ファンタジーや説話,伝説等とも重なり合い,語り物,演劇,芸能,小説等のさまざまなジャンルにみられるが,ここでは,中国および日本の〈怪談〉について記述する。西欧では18世紀後半のロマン派芸術の台頭とともに怪奇小説が登場し,その後も多くの作品が書かれて小説の一ジャンルを形成している。怪奇小説
[中国の怪談]
中国においては,人間の体験でも,非日常的で,その原因が容易に説明できない異常な現象など,すべて怪と称する。
かいだん【怪談 Kwaidan】
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の短編小説集。1904年アメリカ,イギリスで刊行。著者が14年に及ぶ日本滞在の後期,妻小泉節子らに朗読させた日本の怪談を英語で再話したもの。〈耳なし芳一〉〈雪女〉〈貉(むじな)〉などはとくに有名で,邦訳,英語教科書,映画などを通して原文以上に日本人に知られている。《怪談》は民話収集の技術にたけたハーンが,文筆家としての芸術創造のはけ口をその再話行為に見いだしたもので,その種の怪奇的なるものへの関心は《骨董》その他の作品にも随所に見られる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
怪談
1964年公開の日本映画。英題《Kwaidan》。監督:小林正樹、原作:小泉八雲、脚色:水木洋子、撮影:宮島義勇、美術:戸田重昌。出演:三國連太郎、新珠三千代、渡辺美佐子、岸恵子、仲代達矢、中村賀津雄、志村喬ほか。全4話のオムニバス作品。カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。第20回毎日映画コンクール撮影賞、美術賞受賞。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報