食い止す(読み)クイサス

デジタル大辞泉 「食い止す」の意味・読み・例文・類語

くい‐さ・す〔くひ‐〕【食い止す】

[動サ五(四)]
食べている途中でやめる。食べさす。「朝飯を―・したまま出かける」
物事に手をつけて途中でやめる。
「田も畠も―・いた様で、はかがいかぬ」〈浄・振袖始

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「食い止す」の意味・読み・例文・類語

くい‐さ・すくひ‥【食止】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 食べ終わらないで、中途でやめる。
    1. [初出の実例]「法師に物くはせじとするかとて、くひさしてしかりけり」(出典:米沢本沙石集(1283)三)
  3. ものごとにあれこれと手をつけたまま、中途でやめることのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「田も畠もくいさいた様で、はかがいかぬ」(出典:浄瑠璃・日本振袖始(1718)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android