デジタル大辞泉 「中途」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐と【中途】 1 出発地から目的地へ向かって進む道中のなかほど。途中。「中途で引き返す」2 進行する物事のなかば。ある期間のなかごろ。途中。「経営を中途で投げ出す」「中途入社」「中途採用」3 細長い物のまんなかあたり。途中。「枝が中途から折れる」→途中[用法][類語]途中・途上・途次・道中・行きがけ・路次・過渡期・中間・間あいだ・中程なかほど・中頃なかごろ・真ん中辺・半ば・道すがら・道道みちみち・道草・通りすがり・通り掛かり・通り掛け・行きずり・行き掛かり・帰りしな・帰りぎわ・帰り掛け・帰るさ・寄り道・ついで・ついでに・ちなみに・念のため・手ついで・がてら・かたがた・かたわら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「中途」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐と【中途】 〘 名詞 〙 ( 「ちゅうど」とも )① 道中のなかほど。途中。中路。[初出の実例]「別有二邯鄲学レ歩者一、中途匍匐不レ知レ帰」(出典:経国集(827)一四・不堪奉試〈路永名〉)「帰雁友を失ふ心、さだめて九重の中途に通ぜんか」(出典:平家物語(13C前)一〇)[その他の文献]〔左思‐詠史詩〕② 今まで継続してきた行動が完了しないで、その途上にあること。進行する物事のなかば。また、流派などの流れの最初と末端の間。途中。中路。中道。[初出の実例]「説の末を同ふすれども中途より相分れて其本を異にする所なり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)[その他の文献]〔陳書‐高祖紀上〕③ 中世の裁判で、その訴訟の途中の状態をいう。訴訟の間、係争物件は、公権力に凍結された。[初出の実例]「田那庄事は所務被レ居二中途一歟云々」(出典:大乗院寺社雑事記‐文明一三年(1481)一二月六日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例