食船(読み)くらわんかぶね

精選版 日本国語大辞典 「食船」の意味・読み・例文・類語

くらわんか‐ぶねくらはんか‥【食船】

  1. 〘 名詞 〙 淀川を上下する三十石船など乗合船乗客に、酒や食物などを売った煮売船の俗称。本来は茶船と称し、江戸初期以来幕府の公用を務めた代償として、枚方を中心に淀川航行の諸船に飲食物を売る独占権を与えられたといわれ、売言葉に「酒くらわんか、あん餠くらわんか」などと呼号するところからの称。くらわんか。
    1. くらわんか船〈都名所図会〉
      くらわんか船〈都名所図会〉
    2. [初出の実例]「煮売茶舟、右は淀川筋枚方・柱本両村に住居罷在候。俗にくらわんか船と唱申候」(出典:過書船起立之儀等申上候書付(1866))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 出典

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む