食道肉腫およびその他の食道悪性腫瘍

内科学 第10版の解説

食道肉腫およびその他の食道悪性腫瘍(食道疾患)

定義・概念
 食道肉腫(esophageal sarcoma)は食道原発の非上皮性悪性腫瘍である.頻度はきわめてまれで食道悪性腫瘍の1%に満たない.
分類
 食道肉腫およびその他の悪性腫瘍の分類は表8-3-7のとおりである.
1)平滑筋肉腫(leiomyosarcoma):
食道原発性の肉腫の中では最も頻度が高い.粘膜下腫瘍の形態をとるものが多く,白色の割面をもち出血や変性,潰瘍を伴うことがある.
2)悪性黒色腫(malignant melanoma):
メラニン産生細胞から発生し,組織学的には皮膚原発の悪性黒色腫と同様である.肉眼形態はポリープ様の隆起を示し分葉状を呈する.予後はきわめて不良である.[宮崎達也・桑野博行]
■文献
日本食道学会編:臨床・病理.食道癌取扱い規約第10版,金原出版,東京,2007.日本食道学会編:食道癌診断・治療ガイドライン2012年4月版,金原出版,東京,2012.田久保海誉:食道の病理,第2版,総合医学社,東京,1996.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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