飢渇申(読み)きかつしん

精選版 日本国語大辞典 「飢渇申」の意味・読み・例文・類語

きかつ‐しん【飢渇申】

  1. 〘 名詞 〙 陰陽道で、裏鬼門すなわち西南の隅に住み、人にたたりをするという、猿に似た一種魔神。また、それに似せて作り、寺院などの裏鬼門にあたる軒の端に置く瓦。
    1. [初出の実例]「西南のすみに飢渇申(キカツシン)といへる猿あって」(出典浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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