日本歴史地名大系 「飯坂村」の解説 飯坂村いいざかむら 富山県:中新川郡上市町飯坂村[現在地名]上市町飯坂上市川と白岩(しらいわ)川の間に広がる平野部に位置し、東は小泉(こいずみ)村・江又(えまた)村、西は飯坂新(いいざかしん)村・放士(ほうじ)ヶ瀬(せ)村、北は中青出(なかあおいで)村・青出新村、南は開発(かいほつ)村。元亀元年(一五七〇)一二月一三日の河田長親寄進状(伊勢古文書集)に「上条之保飯坂村之内」とあり、また天正八年(一五八〇)一〇月二四日の建部盛郷寄進状(同集)によれば、上杉景勝の在地の将建部盛郷が伊勢大神宮へ飯坂村の一四〇俵分の地を寄進している。さらに同九年三月九日には上杉景勝が村宛に制札を与えている(「上杉景勝制札」同集)。正保郷帳では飯坂新村に含まれる。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高二四八石、免四ツ三歩(三箇国高物成帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by