飯氏村(読み)いいじむら

日本歴史地名大系 「飯氏村」の解説

飯氏村
いいじむら

[現在地名]西区飯氏

徳永とくなが村の西にあり、怡土いと郡に属する。北は周船寺すせんじ村。西部を大根だいこん(現周船寺川)がほぼ北へ流れる。天文(一五三二―五五)頃と推定される四月二九日付大内氏奉行人連署状(児玉採集文書)に飯氏村とみえる。同村一町五反の地は霊鷲りようじゆ(現前原市)閼伽井坊領であったが安富竹寿によって押領され、寺家が大内氏に訴え出た結果閼伽井坊の勝訴となった。小早川時代の指出前之帳では飯氏村の田一七町四反余(分米二八〇石余)・畠四町七反余(分大豆三一石余)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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